WORKS / in bebop
東北の風景や文化をインクの色として表現するシリーズ「東北L-INK」のパッケージおよびグラフィックデザインを担当しました。東北L-INKは、東北6県をテーマにしたインクシリーズです。デザインでは、東北という地域そのものを象徴するビジュアルとして、東北地方の地図をベースに構成しました。シンボルとして配置したのは、「東北」のタイポグラフ。その中に、北を示す方位磁石を組み込むことで、常に北を指し示しながら、東北という場所を起点に広がっていくイメージを表現しています。あわせて、タイポグラフィも単なる情報としてではなく、グラフィックの一部として機能するよう設計しました。地図や方位磁石のモチーフと呼応するよう、シンプルで力強い文字構成とし、シリーズ全体の統一感を保ちながら、それぞれのインクが持つ個性を引き立てる役割を担っています。
プロジェクト名に含まれる L-INK という言葉には、二つの意味が重ねられています。ひとつは INK(インク)。文具としての機能そのもの。そしてもうひとつは LINK(つながる) という意味です。インクという日常の道具を通して、地域の文化や風景、人の記憶がゆるやかにつながっていく。東北L-INKは、そうした関係性をテーマにしたプロジェクトです。
デザインでは、インクの色が主役になるよう装飾を抑え、地図のシルエットとタイポグラフィを中心とした構成にしています。シリーズとしての統一感を保ちながら、それぞれの色が持つ個性を自然に感じられる設計を意識しました。文具という小さなプロダクトを通して、東北の場所性や物語を感じられるデザイン。東北L-INKは、インクというメディアを使って地域をゆるやかにつなぐグラフィックプロジェクトです。
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