WORKS / in bebop

dr.makidashit “commemorative show flyer” – Graphic Design by bebop / Dr.マキダシ「トラウマ怪談録記念公演」フライヤー

dr.makidashit “commemorative show flyer” – Graphic Design by bebop / Dr.マキダシ「トラウマ怪談録記念公演」フライヤー

design, flyer

『Dr.マキダシ単著発売&怪談グランプリ優勝記念青森最恐ツアー』八戸公演のフライヤーデザインを担当しました。青森市出身の現役精神科医であり、ラッパー、そして怪談師でもあるDr.マキダシ。専門性とストリート性、理性と恐怖という相反する要素をあわせ持つ存在です。単著『トラウマ怪談録』の発売、そして怪談グランプリ優勝という二つの大きなトピックを軸に開催された本公演。書籍という言葉のメディアと、ライブという身体のメディアが交差する記念的なツアー。

今回のフライヤーは、書籍『トラウマ怪談録』の世界観とトーンを基調に設計しました。怪談というジャンル特有の不穏さだけでなく、言葉の強度や思想性も感じさせるビジュアルバランスを意識しています。

印刷は両面仕様。表面ではイベントのインパクトを最大化し、一瞬で視線を奪う構成に。タイトルやビジュアルを大胆に配置し、怪談の持つ緊張感と、ラッパーとしての鋭さが同時に立ち上がるよう設計しました。裏面では情報を整理し、公演詳細や出演者情報を読みやすくレイアウト。感情を揺さぶる表面と、情報をきちんと伝える裏面。その緊張と整然のコントラストも意識しています。

 

さらに、要所にニス加工を施しました。光の当たり方によって表情が変わる設計とし、視線の動きに合わせてわずかな艶が浮かび上がる仕組みです。怪談という見えないものをテーマに、触れたとき、角度を変えたときにだけ現れる視覚的レイヤーを加えています。紙面の中に潜む艶。その微細なコントラストが、不安と高揚の境界線を曖昧にし、静かな違和感を残します。

 

恐怖と笑いが同居する一夜を予感させるフライヤー。単著『トラウマ怪談録』のニュアンスを継承しながら、ライブイベントとしての熱量と身体性を可視化しました。書籍の静と、ステージの動。その二つを一枚の紙の中で交差させたビジュアルです。

WORKS

WORKS | bebop