WORKS / in bebop
Sanba Stand /「EXHIBITION」Goods「One Cup One Star」
サンバスタンド /「3人展」グッズ「ワンカップワンスター」
お酒のイベントをテーマに、試みたプロダクトについて書いてみたいと思います。それは日本酒が注入されているワンカップ。ワンカップを再利用したアイテムです。最初に思い浮かんだのは「ワンカップワンスター」というコンセプト。「希望を手にする」そんな意味を込めて、いくつかイラスト案を描き起こし、カッティングシートを使ってデザインを切り出しました。シートから図案を切り離す作業が予想以上に難しく、細かく、手間のかかるものであることを実感しました。さらに、機材の扱いにも苦労しながら何とか形にすることができました。
プロダクトの制作過程で、ワンカップの新しい可能性に出会うことができました。それは、ワンカップを花瓶として再利用するアイデアです。見た目にも魅力的で、部屋に飾っても違和感のないデザインを目指しました。木材を丸く切り出し、整形してワンカップにはめ込むことにしました。ミリ単位の精度で何度も紙やすりを使い、ようやく完成。悪くない、なんとなく手応えを感じ、部屋にインテリアとして置いているうちに製品化できたらと思うようになりました。
現在、このプロダクトを実現するために協力していただける酒造会社さんや木材の加工業者さんを探しています。お心当たりのある方は、ぜひご連絡ください。ご協力をお待ちしております。
今回のプロダクトは、ワンカップに新しい価値を提案することを目指すということも課題となりました。一度使われるとそのまま捨てられてしまうことが多いですが、図案を入れたり、花瓶としての再利用など、ワンカップの存在が日常生活に余白を与え、環境に優しい選択にもなればいいなとも思いました。難しいことを書くつもりもなく、ワンカップにワンアイテム、なにかをプラスすることで長く日常に寄り添えるかわいらしいアイテムになればいいという単純な想いでもあります。今回のイベントでの一番の収穫は、この未知なプロダクトに出会えたこと。ぼくにも希望が訪れたと思いたいです。作ることは苦しいけれど面白い。
今回参加したのは、「サンバスタンド」の「のみすた」内で開催された「酔曜日」というグループ展。このイベントはお酒を楽しむことをテーマとしており、展示物もお酒にまつわるデザインに挑戦しました。ぼくはゲシュタルトデザインに着目し、ぼくなりの解釈でドットデザインを組み込み、図案を観ると酔いが増しそうな仮説を立てデザインしています。裏テーマに啓蒙と社会派っぽさも添えて、楽しんでいただけるようなビジュアルを目指していますといえばかっこいいはず。また、イベントではグッズの販売も行い、その収益は能登半島への寄付として活用させていただきます。展示会の成功とともに、地域への貢献もできたことをうれしく思います。運営のみなさま、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。
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